サイト | ★ |
製品 | ★★★★★ |
サービス | ★★★★ |
Anvil Miniaturesは、Track-Link、Missing Links等で魅力的な作品を発表しているオーストラリアの敏腕モデラーJames Blackwell氏主宰のガレージキットメーカー。1/35のリプレイスメント・トラックを発売しているが、同趣旨の製品が多く出ている中でディテール・考証・組立易さで十分競合に対抗できる高品質の製品をリリースしている。これは、モデラーとしてのBlackwell氏の腕とこだわりにより成せるものなのであろう。現在までに私が購入したのは、AM-35T03(T-34 M-1942 Waffle)、AM-35T04(T-34 M-1940)、AM-35T05(T-34 Split TypeA)、AM-35T14(T-34 Split Type B)、AM-35T17(IS/ISU Split)。その他、Tiger、Pantherといったメジャー系に加えて、Sdkfz.251系列だけでも2種類、Tigerは車体下部ディテール追加セットまで出している。ここの製品がユニークなのは、「接着剤・連結ピン不要。そのままパチパチと連結するだけでOK」のClick-Linkシステムである。詳しいことは製品レビューの項を参照されたい。個人的感想であるが、モデルカステン製品が安く入手できる日本国内では、Tiger、Panther系列の存在価値は相対的に低いと思われ、敢えて入手はしていない。
この業界では珍しいオーストラリア発であるためか、生産数・流通ルートが少ないようで、日本はおろか欧米でも意外に知名度が低い。製品の質やアイテム選択を鑑みるに、今後メジャーになっていくことが期待される。
最初に購入した時は支払いがIMO(Internationa Money Order: 国際為替)だけだったので、グランドパワーのバックナンバーとの物々交換を提案した。確かティーゲルの特集号他数冊だったと思うが、神田で探してようやく見つけて送ったら大変喜ばれた。その上、「本は重量があるので、エアメールを使ったら送料が高くついちゃったよ」と言ったら、「じゃあもう一個あげる」と追加してくれたという、こちらが驚くほどに大変気前の良い人物であった。[98]昨年の新製品発表の折りに、クレジットカードでの注文がOKになったと聞き、今回はクレジットカード払いにした。これで格段に利用しやすくなったのは吉。ただし、発注から到着まで意外と日数を要したことから、ひょっとすると注文処理のキャパシティに達して、彼はてんてこ舞いなのかもしれない[00]
余談であるが、初回注文の際のメールのやりとりで「T-34 split(分割型)は良いアイテム選択だが、KVの splitもあるともっとよろし」とリクエストしておいたところ、今回注文する時には既に原型があがっていて発売予定に組み込まれている旨知らされ、嬉しい限りであった(ただし本当にSplitかどうかは未確認)。このセットには、履帯だけではなく同社のTiger履帯セット同様、車体下部ディテールアップパーツも含まれるとのことである。現在の予定では、起動輪、転輪(表及び裏)、belly plates?が含まれると聞いている。現在、KV車体下面ディテールのリサーチに行き詰まっているとのことだが、早い時期の発売を望む。
その他発売予定アイテムになっているチャーチル、RSO w/winterketten等にも期待。
この項を記述している現在、Anvil製品が購入できるwebsiteは存在しない。そのため注文は直接Blackwell氏にメールでコンタクトするしか手段がない。したがって、「サイト」評価は一個星にせざるを得ない。流通ルートの拡張が望まれるところであるが、最近Eastern Front Hobbiesで一部製品を取り扱ったので、今後取扱店が増加していくのだろう。将来的にはEastern Front Hobbiesとコネクションのあるマムート経由での入荷も期待できるのではないだろうか。「製品」評価には、アイテム選択・品質の両面でほぼ満点の五星評価を、「サービス」評価にも同様の評価(四星)を与えるのが適当であろう。
どうでもいいことだが、個人輸入してワンフェス等で売れば結構売れるのではないかと思う。
Anvil Miniatures製品を紹介しているサイト及び当該記事直行リンクは以下の通り。参考にされたい。
- Perth Military Modelling Society (直行リンクはこちら)
- Track-Link (直行リンクはこちら)
- HyperScale (直行リンクはこちらとこちら)
Anvil Minituresがウェブサイトを開設。現在のところ、製品リストしか掲載されていないに等しいが、今後の発展に期待。サイトの内容が充実するまでは、「サイト」評価は現行のままにしておく。